Claudeは設定次第で、あなたの会社・仕事スタイル・ブランドを理解した「専属秘書」のように動いてくれます。CLAUDE.md・Skill・プロジェクト機能の3つを設定するだけで、毎回ゼロから説明しなくても、一貫したクオリティのアウトプットが得られます。

皆さんこんにちは!事業構想×生成AI活用アドバイザー(中小企業診断士)の津田です。

今回は、経営者がClaudeを使う具体的な場面を3カテゴリ12の事例でご紹介します。そして、Claudeを本当に使いこなすための3つの設定についても、分かりやすく解説します。

経営者がClaudeでよく使う12の場面

【カテゴリ1:文書・コミュニケーション系】

① メール文案・お礼状・提案書の下書き
「先方へのお礼メールを丁寧な口調で200字で書いて」と伝えるだけで、すぐに使えるレベルの文章が出てきます。下書き作成の時間が大幅に短縮されます。

② 報告書・企画書の構成立案と清書
考えをざっと話すと、それを整理してWord文書(.docx)に清書してくれます。「この内容を事業計画書のフォーマットでまとめて」と頼めば、見出し・段落・表も含めた完成度の高い文書が出てきます。

③ 会議の議事録要約
会議のメモや録音のテキストを貼り付けるだけで「決定事項・アクションアイテム・議論のポイント」に整理して要約してくれます。

④ 補助金申請書・融資申請書の文章整理
申請書に必要な「事業の強み・市場の可能性・実施計画」などを相談しながらまとめ、規定のフォーマットに合わせて清書できます。

⑤ スタッフ向けマニュアルの作成
「こういう作業手順をマニュアルにしたい」と説明すると、ステップ形式で読みやすいマニュアルを作成してくれます。

【カテゴリ2:分析・戦略系】

⑥ 市場調査・競合リサーチ
「この業界の競合3社を調べて、強み・弱み・特徴をまとめて」と依頼すると、Web検索しながら比較表を作成してくれます。

⑦ 経営課題の壁打ち・アドバイス
「新しいターゲット層を狙いたいが、どう考えるか」など、経営判断の前の壁打ち相手になってくれます。事業戦略書を事前に読み込ませておくと、会社の状況を踏まえたアドバイスが返ってきます。

⑧ ExcelデータのAI分析・グラフ作成
売上データや顧客データを渡すと「月別トレンド・売れ筋・課題」を分析し、グラフ付きのExcelファイルを生成してくれます。

⑨ アクセス解析レポートの自動生成
Google Analytics・Search Consoleのデータを渡すと、読みやすいレポートに整理してくれます。「どのページを改善すべきか」という優先順位付きの提案も出してくれます。

【カテゴリ3:ホームページ・デジタル運用系】(Claude Codeとの連携)

⑩ ブログ記事の企画・下書き作成
競合分析・キーワード調査の結果をもとに、記事タイトル・構成・本文の下書きまで一気に作れます。

⑪ SEO・AIO対策の実施
メタディスクリプション・タイトルタグ・内部リンク構造の改善を提案し、Claude Codeと連携すれば実際のファイル修正まで自動化できます。

⑫ セキュリティ監査・ログ分析
サーバーのアクセスログを分析して不審なアクセスを検知したり、コードの脆弱性をチェックしたりできます(主にClaude Codeの機能)。

ポイント:何から始めればいいか迷ったら
まず①のメール文案か③の議事録要約から試してみてください。間違えても損失がなく、5分以内に「Claude ってこういうものか」が体感できます。

Claudeを「専属秘書」にする3つの設定

ここからが本当に重要なポイントです。これらを設定するかどうかで、Claudeの使い勝手が劇的に変わります。

設定① CLAUDE.md——Claudeへの「永久引き継ぎ書」

Claudeは基本的に毎回の会話をリセットして始めます。そこで「毎回説明しなくていいように、最初から読んでほしい情報」をテキストファイルに書いておく仕組みがCLAUDE.mdです。新しいスタッフへの引き継ぎ書を一度作れば、毎回ゼロから教えなくていいのと同じ発想です。

CLAUDE.md に書くべき内容の例:

会社名:○○株式会社
代表:山田太郎(中小企業診断士)
ターゲット顧客:ITが苦手な経営者・創業者・個人事業主
ブランドトーン:やわらかく・専門用語を使わない・読者に寄り添う口調
よく使うフォーマット:Word文書(見出し2階層・A4縦)
やってほしいこと:回答は日本語で。具体例を必ず入れる。

これを設定すると、「毎回ブランドトーンを説明する手間」「会社の背景を説明する手間」がなくなります。

設定② Skill——「手順書を登録して毎回同じクオリティ」

Skillは「このタスクはこの手順でやってください」という指示書を登録しておく機能です。Claude Coworkには最初から以下の標準Skillが入っています。

さらに、自分のよく使う業務に合わせたカスタムSkillを追加できます。「競合分析Skill」「ブログ記事企画Skill」「月次レポートSkill」などを作っておくと、「競合分析して」の一言で毎回同じクオリティのアウトプットが出てきます。

設定③ プロジェクト機能——「文脈を共有する専用フォルダ」

Claude.aiのプロジェクト機能を使うと、関連する資料と会話をひとまとめにできます。プロジェクトに事業計画書・ブランドガイドライン・過去の相談内容を追加しておくと、Claudeは毎回それを参照した状態で答えてくれます。

プロジェクト名入れておく資料主な使い方
経営相談事業計画書・財務データ(概要)戦略・判断の壁打ち
ブログ企画ブランドガイドライン・キーワードリスト記事企画・下書き
HP改善Analytics・Search Consoleデータ改善提案・優先順位付け

著者・津田の現場観察

支援の現場でわかったことがあります。
私がClaudeを使い始めて最も驚いたのは「分かっているな!」という感覚でした。SkillとCLAUDE.mdを設定した後、Claudeが自分のブランドトーン・ターゲット・よく使う表現を理解した上で動いてくれる——その感覚は、有能なスタッフが入ってきたときの感覚に近いです。

私自身は主にコーディングと、このホームページの運用にClaudeを活用しています。ブログ記事の企画・下書き・修正、Search Consoleのデータをもとにしたメタディスクリプションや内部リンクの改善、アクセス解析レポートの自動生成——これらを以前は外注または手作業でやっていましたが、今はClaudeがほぼ担ってくれています。

ブランドガイドラインをプロジェクトに登録してからは、すべてのコンテンツのトーンが統一されるようになりました。「やわらかく、専門用語を使わずに」と毎回指示しなくても、一貫したブランドの声で文章を書いてくれます。

今すぐできる「秘書化」の始め方

Step 1:CLAUDE.md を書く(10分)
会社名・事業内容・ターゲット・ブランドトーン・よく使うフォーマットを200〜300字でまとめて登録する。

Step 2:プロジェクトを2つ作る(10分)
「経営相談」「ブログ企画」の2つのプロジェクトを作り、既存の資料(事業計画書・ブランドガイドライン)を追加する。

Step 3:小さいタスクで試す
まずメール文案1本・議事録の要約など「間違えても損しない」低リスクのタスクから始める。成功体験を1つ積んでから、より重要な業務へと範囲を広げていく。

よくある質問

Q. CLAUDE.mdとは何ですか?設定しないと使えませんか?

CLAUDE.mdは会社情報・ブランドトーン・よく使う指示をClaudeに読み込ませるテキストファイルです。設定しなくても使えますが、設定すると「毎回ゼロから説明する手間」がなくなり、一貫したアウトプットが得られます。10分程度で設定できます。

Q. SkillとプロジェクトはどちらをClaude先に設定すべきですか?

まずCLAUDE.mdで会社・ブランドの基本情報を設定し、次にプロジェクトで資料を追加するのがおすすめです。Skillはよく繰り返す業務が明確になってから追加するとスムーズです。

Q. Claudeに依頼した内容が間違っていた場合はどうすればいいですか?

「この部分を〇〇に変えてください」と会話の中で修正を依頼できます。AIのアウトプットはあくまで「たたき台」として使い、最終確認は必ず人間が行う習慣をつけることが大切です。

まとめ

次回は、経営者が使うCoworkと、技術的な作業をこなすCodeの違い、そして気になるセキュリティについて解説します。